舞台は浦島太郎が竜宮城から帰って来たところからー。
ここは日本、○○県のどこか。
乙姫がくれた玉手箱を、海沿いにて開けようとする浦島太郎。
玉手箱を開けると、
そこにあったのは、「デンタルフロス」。
少し悩んだ浦島は思いつく。
「そうか・・・・!歯磨きだけでは歯と歯の間の歯垢は落とせない。
落とせない歯垢はばい菌の塊に、それによって歯茎が炎症を起こして歯肉炎。
さらに悪化して歯周炎、最悪は歯が抜けてしまうこともある。
なるほど。歯が原因で食べれなくなったり食欲が減ることは容易に想像できる。
デンタルフロスを使い、この先の歯の健康を保ちつつ、何度もまた乙姫に会いに行こう。」
乙姫にぞっこんLOVEの浦島太郎。
太郎は乙姫の真意を知らない。
乙姫は口臭のきつい浦島を早く地上に帰したかったのだ。
それにしてもなぜ乙姫は煙の出る玉手箱を渡しておじいさんにしなかったのか?
もう会いたくないならそうすればいいのでは?
それは竜宮城の財政難が影響している。
日本の海のない都道府県を除いた39の市町村では、毎日亀がいじめられている。
亀もいじめっ子も竜宮城のスタッフなのだ。
亀を助けてくれた人を竜宮城に招待し、接待をしてお金を回収している。
そのお金は、温暖化による海洋生物の変化により宴会にて舞を踊る魚の数や種類の減少。
竜宮城老朽化による大規模修繕費などにあてられる。
竜宮城ではいかにお金を落として貰えるか、、、。リピーターを作るかが勝負となっている。
リピート客確保のため、玉手箱の中身はおとぎ話で使われていた老化する煙から、歯が臭い人は歯間ブラシ。
それ以外の人には健康によいと再度見直されたカバノアナタケ茶を帰り際には渡す決まりだ。
今、「いかに長く生きてもらって竜宮城に来てもらうか」それが竜宮城での経営理念となっている。
その真意を知らず太郎は
「この金でまた竜宮城へ行くのだ。乙姫も喜んでくれるはず。」と上機嫌。
ゴォォー
「今日も大きな塊が空を爆音を鳴らしながら飛んでいる。」
海辺でまた亀を助け、竜宮城に行くと乙姫はいなかった。
乙姫は海を渡った外国に資金を横流ししているという噂があるが、俺は信じない。
数年後、竜宮城の近くの海面には人が住めないような小さな人工島ができた。
さらに数年後、金属の塊を手に持った男たちが島に乗り込んできた。
その後、亀を助ける者は誰一人いなかった。